今回観てきたのは、澤瀉屋一門といえば!のスーパー歌舞伎"ヤマトタケル"...ではなくて、昼の部の歌舞伎。
そう、昼と夜で、違う演目なんです!最初、それを知らなくって、チケット取るときに焦った焦った(笑)
ふたつの演目+今回は襲名披露の口上があって、途中30分休憩が2回入るので、11時スタートで終わったのが2時半くらい。な、長かった...!
演目は、ひとつめが中車さん主演の"小栗栖の長兵衛"、ふたつめが亀ちゃん...じゃなくて、猿之助さん主演の"義経千本桜"でした。
"小栗栖の長兵衛"は、大衆喜劇のようで、言葉もストーリーも分かりやすく、歌舞伎初心者なわたしでもすんなりお話に入ることができて、すごく楽しかった(´ω`
*)
たぶん、いやだいぶ違うと思うけど、お江戸でござるっぽい雰囲気w
思わず笑っちゃうようなどたばたコメディで、歌舞伎のイメージが覆されたというか、思っているよりもずっと親しみやすいものなんだって気づかされました。
で、休憩を挟んで、口上。
そう、これを見たかったの!!
だって、亀ちゃんの猿之助襲名だけでなく、香川さん親子も出るってこんな豪華な組み合わせなかなかない...!←いい年して、どこまでもミーハーですみませんハイ。。
出演されてらっしゃるほかの役者さんたちの挨拶もあって、真面目な挨拶から面白おかしいものまで、そんなところにも役者さんたちの個性が出るんだなあ、と。
なかでも4代目猿之助さんの口上はユーモアに溢れてて、思わずくすくす笑っちゃうくらい。
テレビで見かける、あのイメージそのまんまでした(笑)
中車さんの挨拶は、一言一言に力がこもってて、目を赤くしながら客席をじっと見つめる姿に、うっかりもらい泣き(。´Д⊂) 歌舞伎の世界でも、才能を活かして輝いてほしい。
続く息子さんこと團子くんの挨拶がまたかわいくって(つω`
*)
途中、大向こうさんが「エライ!」て声掛けてたのは笑ったけどw
あと、やっぱりずっと歌舞伎をやってきたわけではないからだろうけど、長い長い口上の途中、足が痺れちゃったみたいでもぞもぞしてみたり、ふっと気づくと頭が上がってて「あっ!」と慌てて姿勢を正したり、そんな姿もかわいくって、会場からも温かい声が上がってました。
これから先、お父さんと一緒にがんばれ~!
で、これ、全然知らなくてびっくりしたのですが、最後に、先代の猿之助こと猿翁が台座に乗ってでーんと登場!
きっと日常会話も大変でしょうに、凛とした声で現役さながらのかっこよさでした。
貫禄ってああいうことを言うんだなあ。。。
と、そんなこんなで口上を終えた後は、もう一度休憩があって、いよいよ"義経千本桜 川連法眼館の場"がスタート。
こちらは古典なので、冒頭から何言ってるのか70%くらい分からない状態(-ω-
;)
かろうじてあらすじを知ってたから良かったけれど、これ下手したら途中で船漕ぐんじゃ...と思いきや、とんでもない!仕掛け満載、アクロバティックてんこもりで、見てて飽きない面白い!
衣装の早替りや階段抜け、宙乗りなどなど、途中からどんどん出てくる舞台装置に釘付け<●><●>
忠信に化けていた子狐を演じる猿之助さんの演技もまた圧巻で、妖怪らしい独特な台詞回しとか、子狐らしい可愛らしい動作にすっかり心を奪われました。
あのぴょんぴょん跳ね回る振りなんて、なんにも装置付いてないよね!?て思ってしまったくらい。恐るべし跳躍力...!(稚拙な言葉しか出てこない自分orz)
最後の宙乗り&桜吹雪なんて、華やか艶やかのダブルパンチで、あれで歌舞伎好きにならないとかムリ。絶対ムリ。
運よくこのとき観た回が六月千秋楽だったからか、カーテンコールもあって、最後は観客総立ちのスタンディングオベーションに。
歌舞伎って、もっとしっとり見るものかと思ってたから、熱気溢れる空気にまたびっくりでした。
と、長くなってしまいましたが、すっかり歌舞伎の世界に魅了されてしまいました。
来年は地方を廻られるそう。歌舞伎をあんまり知らなくても、舞台好きな人ならきっと楽しめると思うので、ぜひ観てほしいなあと思ったり。
時間も時間なだけに、やっぱり、というか、若い人があんまりいなかったのが、本当に惜しい。
そんでもって、今まで歌舞伎を知らなかった自分がちょっぴり悔しい。
さあて、次こそスーパー歌舞伎を見るぞー!
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